アミノ酸・たんぱく質
驚異の栄養素


私たちは、なぜ食べ続けなければならないのか。

それは生体内で絶え間のない分解と合成が繰り返されているためである。

食物に含まれるタンパク質はアミノ酸に分解され、体内に吸収されると、一部はタンパク質に再合成されて筋肉や臓器などを作る。

人体の構成成分のうち約20パーセントは20種類のアミノ酸が結合してできたタンパク質だ。

人はアミノ酸を摂るために食べているのである。

体脂肪のようなエネルギーの貯蔵形態と異なり、基本的に私たちはタンパク質を「貯める」ことができない。

身体を構成しているすべてのタンパク質は、高速度の分解にさらされている。

だから、私たちは毎日、およそ60グラムのタンパク質を分解して体外に捨てている。

それゆえ、毎日60グラムのタンパク質を食品として摂取し続けなければならない(60グラムは乾燥重量として)。

では、なぜ、身体はタンパク質をタンパク質として吸収せず、わざわざ分解と合成を繰り返すのだろうか。

それは、生命には「時間」があるからだ。

いかなる生命も行き着く先は死である。

しかし、分解と合成を繰り返し、白分の身体の傷んだ部分を壊しては作り直すことで、生命は一直線に死へ向かうことに抵抗しているのである。

壊れても買い換えれば事足りる機械と違って、身体に代替品はない。

しかし、見た目にはわからないが、実際に生物は一定のバランスを保って身体を新しく作り替え続けている。

私たちは普通、自分の身体の中を覗いて見ることがないので「食べ過ぎてお腹をこわした」とか「お腹が空いて元気が出ない」とか、目に見えてわかる体調の変化や感覚を頼りに身体の状態を捉えている。

「アミノ酸が身体を作る」と言っても、外科医でさえ、身体のここはこのアミノ酸でできているなどと見分けられるわけではない。

しかし、身体のあらゆる部分は、ほとんどアミノ酸が結合してできたタンパク質と水分とで構成されている。

だから、今日、食べた肉のアミノ酸が身体のどこへ行くかというと「全身どこへでも」なのだ。

食べた肉、つまりタンパク質は、口から胃、小腸へと移動していくあいだに消化酵素によってアミノ酸に分解される。

小腸で吸収されたアミノ酸は血液によって全身に運ばれ、そこで再び合成され、タンパク質となって身体の一部になる。


もし機械の部品を交換するように、口から摂取した新しいタンパク質をそのまま体内のせん古いタンパク質と置き換えられるなら、そのほうが効率がよいようにも思える。

しかし、食物のタンパク質は、人の身体を作るタンパク質と同じではない。

食物タンパク質には、もとの生物の情報が含まれている。

そのため、摂取したタンパク質をまず一つ一つのアミノ酸にまで分解し、再合成する必要がある。

それは、文章を解体して、アルファベットにバラしてから、もう一度、自分の文体に書き直すことに似ている。

ゆえにタンパク質の分解と合成の流れは止まらない。

しかも、あらゆる細胞で、どのタンパク質が分解され、どんなタンパク質が再合成されなければならないかは、生命体の置かれた時間と環境の中で、刻一刻、変化し続ける。

そのために、絶え間なく流れゆく粒子のレベルを、タンパク質の一段下のアミノ酸のレベルにおいて、分配と調整を維持しているのである。

つまり身体というものは、ある決まった状態をとどめていることは一瞬たりともない。

眠っているときも食べているときも、身体中でいつも新しいアミノ酸を必要とし、それを使って身体を分解、合成し、代謝物を排出するという循環を続けている。


ヒトは20種のアミノ酸から、身体を作るのに必要なタンパク質を合成している。

もし、そのアミノ酸が不足したらどうなるか。
11種の非必須アミノ酸なら、細胞の中にある材料を使って補給できる。

しかし、9種の必須アミノ酸はそうはいかない。

体外からの摂取量が不足したら、タンパク質の合成を諦めねばならなくなる。

これを象徴的に教えてくれるのが、いわゆる「アミノ酸の桶の理論」である。

今、桶はプラスチックがほとんどだけれど、昔よく使われていた木製の桶は、縦に置いた何枚もの板を竹で締め上げて作る。

このとき、1枚の板が短かったらどうなるか。

当然、水はその板の高さまでしか入らないことになる。

他の板に十分な長さがあったところで、その長さはまったく意味を持たない。

無駄になるのである。

9種類の必須アミノ酸をバランスよく摂取しなければ、身体は少ないものに合わせてタンパク質を合成する。

1種類でも不足すれば、他の余分なアミノ酸は捨てられる。

これはヒトを含めた個々の動物にとって、言うまでもなく不経済なのだが、問題はそれにとどまらない。

集積すれば地球規模の問題に発展する。

世界規模でアミノ酸バランスに偏りが生じ、捨てられるアミノ酸が増大していく。

すてられるアミノ酸は窒素化合物として排泄される。

これが、地球の窒素の大循環に多大な影響を与えることになるのである。

必須アミノ酸が不足するともこれと同じことか起こる。

たとえばリジンが不足したとすると、他のアミノ酸がいくらたくさんあっても身体から抜けていってしまう。

リジンが多く含まれるのは、肉類や乳製品である、トウモロコシや小麦とともにこうした食物を摂らないと、せっかく摂取した他のアミノ酸が無駄になってしまう。

これはリジンに限ったことではなく他の必須アミノ酸も同様だ。

トリプトファンは大豆には多く含まれるが、トウモロコシや精白米には少ない。

私たちが多くの食材をバランスよく食べなければならないのは、このためである.

ちなみに、ヒトにとって最もアミノ酸バランスのよい食材の一つが鶏卵である。

私たちが必要とするアミノ酸が、必要とするバランスで含まれている.

運動、老化にはBCAAが効果的

ハードで長時間にわたる運動時には多量のエネルギーが必要となる。

このとき、私たちの身体は筋肉中のたんぱく質を分解し、アミノ酸に変えてどんどん消費する。

タンパク質を含む食物を摂り、アミノ酸に分解していては間に合わないので、とりあえず筋肉中のタンパク質を使用するのである。

筋肉中のタンパク質に含まれるアミノ酸の約35パーセントを占めるのがバリン・ロイシン、イソロイシン。
「BCAA(Branched Chain Amino Acid=分岐鎖アミノ酸)」と呼ばれる必須アミノ酸だ。

BCAAは筋肉そのもののエネルギー源となり、身体全体のエネルギー源となるブドウ糖が不足したときに
も使われる。

不足時に即座に働くので、BCAAをこまめに補給すれば、疲れを感じにくく、持久力アップも期待できる。

激しいスポーツをすると、私たちは筋肉痛に襲われるが、これは筋肉中のアミノ酸が大量に消費されて生じた損傷の修復時に起こる。

筋肉痛が起きそうな運動をしたときは、早めにBCAAを摂るとよい。

筋肉自身のダメージが軽減されるから、筋肉痛もひどくなく、早く改善される。

そしてこの時、私たちの身体(筋肉)は以前よりも強化される。

いわゆる筋トレの成果が現れるのである。

BCAAは、加齢による衰えを少しでも食い止め、高齢者の筋力アップにも活用できる。

近年、問題視されるロコモティブ・シンドローム(運動器症候群)対策としても大きな効果を期待できるのである。

ロコモティブ・シンドロームは、日本整形外科学会が2007年に提唱しました。

略してロコモと言われているが、骨や関節、筋肉、神経などが衰えて「立つ」「歩く」といった日常の動作が困難になり、要介護や寝たきりになってしまうこと、またはそのリスクが高い状態のことを言う。

高齢化社会の日本では重要な課題とされ、50歳以上の人の7割に可能性があるそうだ。

家の中でも滑ったり転んだりする、片脚立ちで靴下が履けないなど「今までにない自分」を感じている人はロコモ予備軍の可能性がある。

ロコモの直接的な原因は、@バランス能力の低下、A筋力の低下、B骨や関節の病気、と言われており、ここでもBCAAの摂取が効果的である。

筋肉を作るのに役立つ3つのBCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)の中でも特にロイシンを多く摂取し、そのうえで適度な運動を心懸けると、筋肉量が増え、筋力が向上し、運動能力の改善に繋がると言われている。


 出所:新版動的平衡2 福岡伸一著 小学館新書 2018-10-08)



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ビ タ ミ ン C の 免 疫 機 能 強 化
ガ ン 細 胞 に 対 す る 選 択 毒 性


ビタミンCが不足すると病気や老化のもと

健健康づくりに欠かせないビタミンC、生命科学の進歩により体内のビタミンCの働きについて新しいことが次々と分かってきた。

ビタミンCは90年以上前に、かんきつ類に含まれる、壊血病を予防する成分として発見された。

しかし、体内におけるビタミンCの機能や、どれぐらい摂取することが必要かなど基礎的なことは長い間分からないことが多かった。



肺の病気に効果

石神さんは、2002年にビタミンCを作ることのできないマウスを開発。

それをきっかけに世界の研究が進んだ。

ビタミンCは体内で血管、皮膚、骨などをつくるのに欠かせないコラーゲンの合成に必要なほか、よく体内に生じた“サビ”とも表現される活性酸素の除去にも重要な役割を果たしている。

そのため、不足すると肌の老化が進んだり、生活習慣病を悪化させたりするなど、さまざまな加齢変化を促進することも分かってきた。

加齢性疾患に対するビタミンCの効果を確かめるための臨床研究もはじめられている。

ビタミンCと心の関係に関する研究成果もある。

ビタミンCは私たちが興奮したときに分泌される神経伝達物質であるアドレナリンの合成にも欠かせない。

抑うつ症状などがみられることなどが知られてきた。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)の予防と治療効果だ。

COPDは喫煙者などに多くみられる肺の病気で、肺の内部で酸素を取り込む肺胞の細胞が加齢とともに少しずつ破壊されていく病気。

実験では、ビタミンC不足の状態で育てたマウスは喫煙によりCOPDが進行し肺気腫などを起こすが、ビタミンCを十分与えると予防できた。

また肺気腫はビタミンC不足では喫煙を止めても治らなかったが、十分に与えた場合には改善した。

実験に参加した順天堂大学大学院医学研究科先任准教授の瀬山邦明さんは「COPDの患者は血液中のビタミンC濃度が低い傾向にあるため、患者にはビタミンCを積極的にとる生活指導をしてきた。

今回の研究成果をきっかけに、病気の進行を食い止めたり症状を改善したりできればと期待している」と話す。

ビタミンCが不足しない食生活とはどのようなものか。

「日本人の食事摂取基準」(厚生労働省、2010年版)では成人の推奨量を1日100ミリグラムとしている。

心臓血管障害などの生活習慣病を発症しない最低レベル」とみている。

吸収率も変わる

瀬山さんは「医薬品のように厳密に投与量を決める臨床試験を行うことは難しいが、基礎研究の成果からは、ビタミンCの成果を積極的に利用するためには、より十分な量が必要と考えられる」と話す。

実際、喫煙者は推薦量以上の摂取が必要なことが分かっている。

精神的ストレスがある人、激しい運動をする人、高齢者などビタミンCの吸収が低下している人なども、たくさんのビタミンCが必要だと言える。

石神さんは、ビタミンCは一度にたくさんとると吸収率が低下するため、1回あたり100〜300ミリグラムを1日3回程度とることを提案している。

そのためには1日3回の栄養バランスのよい食事をとること。

ビタミンCは穀類や魚類などはあまり含まれていないが、ジャガイモなどの芋類、根菜類、豚肉などには比較的多く含まれる。

例えばジャガイモはビタミンCがでんぷんに守られ加熱しても壊れにくいなど、意外なビタミンC補給源だ。

そしてビタミンCを消耗しない生活を心がけよう。

まずは禁煙。

そして、精神的ストレスを上手に解消することも重要だという。

「レモン1個分」は20ミリグラム

現在では、ビタミンCはブドウ糖を原料に工業的に生産されている。

清涼飲料水や栄養機能食晶などに栄養素として用いるほか、他の栄養素を酸化から守る酸化防止剤としても利用されている。

石神さんは「朝食をトーストとコーヒーですませるなどビタミンCが足りない場合は、含有量が明記された清涼飲料水などを利用するのもいいだろう」と話す。

「レモン何個分のビタミンC」と表現される場合もあるが、1個分はビタミンC20ミリグラムと覚えておくと摂取量が分かる。

(ライター荒川直樹) 日経2013-10-26


超高濃度ビタミンC点滴療法

アスコルビン酸は選択的にガン細胞を殺す ー過酸化水素を組織に運ぶプロドラッグとして作用ー(2005)

同学術論文掲載ダウンロード
 http://www.pnas.org/cgi/content/full/102/38/13604

ビタミンCを点滴すると、口からの摂取に比べ、50〜100倍の高濃度で摂取できる。

体内に病気の細胞があると大量の過酸化水素を発生させることにより、ガン細胞に対しては毒素と同じ働きをして攻撃するが、正常な細胞には全く無害である。

ビタミンCは健康に大変良いと言われているが、もっとすごい働きがあると考えるドクターが増えている。

これらのドクターは重篤な病気と闘っている患者の血管の中に直接、ビタミンCを注入している。

NIH(米国国立衛生研究所)の傘下にある国立糖尿消化器腎臓病研究所のマーク・レバイン博士が研究発表を行ったことにより、超高濃度ビタミンC点滴療法への関心が高まっている。

FDA(米国食品医薬品局)、NCI(米国国立ガン研究所)、NIH、そしてアイオワ大学が共同で行ったマーク・レバイン博士の研究は、ビタミンは化学療法と同じ作用をもつが、正常細胞には無害であり、辛い副作用もなく、しかも低コストであるというメリットがあることを示唆している。(2006年11月8日米国ABCニュース特番)

ビタミンCが抗酸化ビタミンであり、免疫機能を高める働きを持つことは多くの人に知られている。

免疫機能が強化されれば、発ガン防止に大きな役割を果たす。

ビタミンCは体内で
コラーゲンの生成に関与していることも知られている。

コラーゲンは真皮、靭帯、腱、骨などを構成するたんぱく質である。

ガン治療にビタミンCを使うことについては、論争の歴史がある。

ドクターキャメロンやポーリング博士は毎日10グラムのビタミンCを投与することによって、ある種のガンの治療効果があり、患者のQOC(クォリティ・オブ・ライフ)が向上するとの報告を行った。1976年、1978年に米国科学アカデミーに論文が掲載された。

1979年に政府機関であるメイヨークリニックの研究グループは同量のビタミンCを投与し、二重盲剣法による臨床試験を行った.。

延命効果もQOLの向上も認められないとの研究結果をニュー・イングランド・ジャーナル・オフ・メディスンが発表した。

この結果、ポーリング博士のビタミンC療法の見解は否定された。 

メイヨークリニックは1985年にも、ビタミンCの大量投与が進行ガンに対して無効であるという結果を発表した。

メイヨークリニックの研究グループによって効果を否定されたことが、その後のビタミンC療法に大きな影響を残した。

ポーリング博士らはビタミンCを
点滴と経口によって投与する研究を行っていたのに対してメイヨー・クリニックのグループが行った研究は経口投与のみによるものだった

ビタミンCは投与の方法によって、血中濃度に大きな差が生じることがわかっていなかった。

ビタミンCのガン治療効果に最初に着目したスコットランドのドクター・キャメロンと、ビタミンCに大きな関心を持っていたポーリング博士は、ビタミンCが体内に入ることでガン細胞の周りにコラーゲンの膜を作り、ガン細胞の成長を抑制するのではないかと考えた。

しかし、RECNAで研究を進めていた科学者達は、ビタミンCの持つさらに強力なパワーを突き止めるに至る。

ビタミンCが活性酸素の一種である
過酸化水素を発生させ、選択的にガン細胞を殺すことを突き止めたのである。         ビタミンCがガン細胞を殺す 杏林大学保健学部教授 柳澤厚生 角川SSC新書)





ビタミンC(アスコルビン酸 ascorbic acid)無色の結晶の水溶性ビタミン・化学的にはアスコルビン酸のL体。

アスコルビン酸
ascorbic acidの名称は抗壊血病因子を意味する(a+scorbia)で、scorbiaは壊血病を意味するラテン語。

1920年、英国のジャック・セシル・ドラモントがオレンジの果汁から抗壊血病因子として発見した。

1933年、有機合成に成功。ほとんどの動物は体内で(グルコースを原料として)ビタミンCを合成出来るが、ヒチとサル・モルモットなどは作ることが出来ない。

体を維持するのに不可欠なビタミンC。

ビタミンCが欠乏すると細胞の組織が壊れて出血する
壊血病になること、壊血病は大航海時代の船乗りたちが怖れた病気だった。

これを防ぐために、船乗りたちは、
ビタミンCがたっぷりで、保存できるジャガイモを大量に船に積み込み長い航海に備えた。そのときに船内で考案された料理に“肉じゃが”がある。

厚生省の定める現在のビタミンCの成人の所要量は1日50mgで、ビタミンCの欠乏による壊血病はこの量で十分防ぐことが出来る。

平成9年度の国民栄養調査によると、日本人は平均1日135mgのビタミンCを摂取している。

ただ問題は、たとえ
壊血病を予防できる量でも、風邪や公害物質や活性酸素の害を防ぐのに十分でない可能性がある。

ビタミンCを体内で合成できるラットなどの動物に様々な公害物質、例えばPCBを与えると
ビタミンCを正常時の40倍も大量に合成して対抗する。

今後の栄養所要量は、長期に渡って生活習慣病や様々な害に対抗できる十分な量にすべきである。

米国の栄養所要量を決めている国立公衆衛生研究所のM・レビン博士は最近、ビタミンCの所要量は1日200mgにすべきだとする論文を発表した。

これは7人の被験者を4〜6ヶ月隔離して、1日
30mg 〜2000mgのビタミンCを投与した試験の結果である。

広島県立大学生物資源学部の三羽信比古教授らは、
大量のビタミンC(アスコルビン酸)をガン細胞に与えると転移が起きにくくなることを動物実験で確かめた。

ガン細胞内の有害な酵素の働きが弱まり、転移する能力が下がると言う。

ネズミを使った実験では転移を通常の3〜4割に抑制できた。

ビタミンCはそのままの形では細胞に入りにくいので、リン酸基をつけるなど一部の構造を変えた『ASC2P』と呼ぶ物質を合成した。

この物質は細胞に吸収されてビタミンCに変わり、
細胞内の濃度が通常の40倍近くまで高まる
  
ヒトの線維肉腫ガン細胞を培養してASC2Pを加えたところ、ガン細胞の転移能力を示す浸潤能が1〜2割に減少した。

メラノーマ(悪性黒色腫)が出来たネズミに注射すると、メラノーマの転移は通常の3〜4割に減った。

ガン細胞はMMPという酵素を合成し、この酵素が周囲の細胞間を埋めている物質を溶かすことによって、他の場所に転移するための通り道を作る。

三羽教授によると、ビタミンCはガン細胞に作用して、この酵素を合成する遺伝子が働かないようしている。

ガン細胞の運動能力を失わせる作用もあるという。

ビタミンCは正常な細部に対して害が少なく、三羽教授は“転移抑制剤として有望だ”と話している。

研究は富山医科薬科大学・昭和電工と共同で実施した。ストレスに対してビタミンCが有効である。

寒さや騒音・外傷・ヤケド・対人関係のもつれなど物心両面のストレスが加わると、副腎皮質ホルモンの分泌が盛んになる。

副腎は他の臓器よりもビタミンC所要量が多いので、どんどん消費される。

加齢と共にビタミンCの吸収率が低下すると共に、
精神的ストレスが加わるとビタミンCの消耗が激しくなる。

なぜなら、ビタミンCには、ストレスで体内に発生した活性酸素を除去する働きがあるためである。


酸素は空気の20%以上含まれると、私たちのからだにダメージを与えることが分かっている。

未熟児が病院で、過剰の酸素を与えられたことで失明するという事故から、広く知られるようになったのが、いわゆる
未熟児網膜症である。

私たちのからだは、60兆もの細胞から出来ているが、その1つ1つにはミトコンドリアと呼ばれる小さな発電所がある。

ここでは酸素を原料としているが、その2%が産業廃棄物に相当する大変活性の強い酸素を生成することになる。

活性酸素とは、周囲の物質を酸化させることで、原子核の周りの電子数が変化して不安定になった酸素のことである。

酸素は非常に激しい元素で、物質と結びついて、それを燃やしたり、鉄にくっついてサビさせたりする。

この「ほかのものと結びつく力」が異常に強まった激しい酸素が
『活性酸素』である。

活性酸素の活性とは酸化力(他の原子や分子から電子を奪い取る)のことである。

活性酸素は、その激しい酸化力で、重要な臓器や細胞を手当たり次第に攻撃し、それらをサビさせて、病気や老化の原因をつくる張本人である。

高血圧、心臓病、脳出血、糖尿病、肩こり、肌の衰えなど様々な悪作用をするのが活性酸素である。


さらに不都合なのは、活性酸素は、体の中の飽和脂肪酸と手を結び
『過酸化脂質』という悪玉物質を作る。

これは、脂肪のヘドロのようなもので、それ自体が毒性を持つのはもちろん、血管にベッタリとくっつき血液の流れを悪くしてウッ血させたり、新陳代謝を妨害する。
http://www.naoru.com/v.c.htm

ポーリング博士のビタミンC健康法 (平凡社ライブラリー)








郵 送 健 康 検 診 キ ッ ト
血 液 ・尿 は 身 体 状 態 の 情 報 源



血液は身体状態の情報源

血液には、身体のすみずみへ酸素や栄養分を運ぶ働きと不要になった物質を回収する働きがあります。また、病原体を排除したり「抗体」をつくって、身体をまもる働きもあります。

血液の成分は、普通、一定の範囲内に保たれていますが、
身体に異常があると変化が生じてきます。

血液を調べると血液の病気だけでなく、身体のいろいろな情報が得られます。

血液中の中性脂肪などは食事の影響を受けやすいので、一般に血液検査は空腹時に行われます。


貧血検査 : 赤血球数、血色素、ヘマトクリット、白血球数など

血液中の赤血球数などを測って、貧血になっていないかを調べます。逆に、赤血球数が多くなる赤血球増多症という病気もあります。

貧血には鉄欠乏症、消化管からの出血(潰瘍、痔など)、腎臓病、子宮筋腫などによるものがあります。

貧血の原因をまず把握し、症状によっては治療を受けましょう。

赤血球数の増加には、原因がわからないものもありますが、増加原因の一つに喫煙があります。

喫煙により赤血球中の血色素(ヘモグロビン)が一酸化炭素と結びつき、酸素の運搬量が減少すると、赤血球が増加して酸素の運搬量を増やそうとします。

赤血球数が増加すると、血液が濃くなって血流が悪くなります。喫煙の習慣がある方は禁煙しましょう。心臓や腎臓に疾患がない場合は、水をこまめに飲み、水分を補給しましょう。


脂質検査 : 総コレステロール、中性脂肪、HDLコレステロール

血液中の脂肪の量を測定し、動脈硬化や脂肪肝などの原因となる脂質異常症を調べます。

コレステロールには血管壁にたまって動脈硬化の原因となるLDL(悪玉)コレステロールと、血管にたまったLDLコレステロールを肝臓へ運ぶHDL(善玉)コレステロールの2種類があります


中性脂肪はエネルギーとして消費されますが、余分なものは皮下脂肪となって蓄積されます。

血液中の脂質が増加すると、血液の流れが悪くなり、
動脈硬化が促進されますが、ストレスや睡眠不足、喫煙や過度の飲酒なども血液の流れを悪くします。

食生活および生活全般を見直す必要があります。


血糖検査 : 血糖

血糖とは血液中のブドウ糖のことで、この数値が高いと糖尿病やその予備軍と考えられます。

血糖の高い状態が長期間続くと、動脈硬化や網膜症、腎症、末梢神経障害などの合併症を招きやすくなります。

再検査や精密検査をきちんと受け、医師の指示を受けながら
生活習慣を改善が必要です。 


肝機能検査 : GOT(AST)、GPT(ALT)、γ-GTP、ALP

肝臓に障害が起こると、血液中にGOT(AST)・GPT(ALT)という酵素が流れ出てきます。

γ-GTPはアルコールと敏感に反応するため、アルコールによる肝障害を調べる検査として知られていますが、胆石や胆道系の病気でも数値が高くなります。

肝臓の主な病気には、急性肝炎と慢性肝炎があり、肝硬変や肝臓ガンに進行することもあります。

肝臓は
”沈黙の臓器”と呼ばれ、自覚症状が現れにくいので定期的に検査を受けましょう。 


 

 

 
 



SYNCHRONATURE